コイン総合ニュース

ビットコイン分裂騒動・対立、その行方は?

time 2017/05/03

ビットコイン分裂騒動・対立、その行方は?

ビットコイン分裂騒動・対立、その行方は?

3月からのビットコインハードフォーク問題・対立について
その後、進展がありましたので簡単にまとめておきます。

サイズが足りない:スケーラビリティ問題

まず、ビットコインのブロックチェーン(データ:分散型管理台帳)の”1ブロック分”に
書き込めるデータサイズ量がデータ収納限界まで迫っている「スケーラビリティ問題」が念頭にあります。

取引が増えて、データが急増していくことに対して、1ブロックに書き込めるデータサイズ量は一定であることが問題、と言われています。
(分散型管理台帳の例えで言うならば、前ページからの引き継ぎデータで1ページに書き込める量が少なくなってきた。)

解決策「Segwit」と「Bitcoin Unlimited(BU)」

このスケーラビリティ問題の解決策として有力視されているのが
「Segwit」と「Bitcoin Unlimited(BU)」です。

Segwit:
不要なデータ部分(署名欄など)をカットする仕様。ハードフォークの必要性無し。(ソフトフォーク)

Bitcoin Unlimited(BU):
データを収納するブロックのサイズを動的に変化させる仕様。ハードフォークの必要性有り。

この2つの選択肢で”どちらにするか?”という意見の食い違いでビットコインを巡って
『ビットコインの開発側(”コア側”とも言われています。)』と『ビットコインの取引、送受信の為に電力を消費してマイニング報酬を得ているマイナー』の間で
対立が起きています。

ビットコイン分裂騒動と取引所の「合同声明」

データサイズを縮小させ、穏便に済ませたいコア開発側は「Segwit」を支持しており、
データサイズの量が多くなることでマイニング報酬を今まで通り独占したいマイナー側は「BU」を支持しています。
(データサイズが軽くなるとマイニング時に必要なパソコンの計算量が減り、マイニングに新規参入を許す恐れがあるそうです。)

実際にどちらにするかを可決できるのは可決、拒否権利を持っているマイナーの人たちですが
先日のビットコイン各取引所が出した合同声明で「『BU』になった場合は『 BU』をビットコインとは別物の通貨として取り扱う」と
各取引所がマイナーに釘を刺す形で抵抗しました。

取引所やビットコインを買う・売るを行う「利用者」がいないとマイニング報酬を目的としているマイナーは
報酬を得られなくなってしまうのでビットコインと別物の通貨として分けられると報酬が減る、として
BUの道は合同声明を機に盛り下がっていきました。

ユーザー主導の選択肢「UASF」

現在では、特にこれだ!という意見が出ているわけではありませんが
開発者側の一部が分裂したり、「開発者側」でもなく「マイナー側」でもない
「利用者側」が決める「UASF(User Activation Soft Fork:ユーザーアクティベーションソフトフォーク)」というものも出てきています。

ちなみにMONACOINやLitecoinではすでにSegwitが可決、実装まで行われており
それを好材料とした買いが入り、一時高騰していました。

Segwitビットコインで可決された際には「マイクロペイメント(超少額決済)」などの
新しいビットコインのビジネスモデルが開かれますのでさらなる高騰も期待できます。

 

【Segwit、BU以外の選択肢】

・UASF(User Activation Soft Fork:ユーザーアクティベーションソフトフォーク)
ビットコイン利用者(取引所や個人含む)がシグナル(今回は「Segwitに賛成」というシグナル)を出して
多数派の賛成があれば、Segwitが可決される。
こちらのサイトの「All time」グラフで確認できる。
http://uasf.saltylemon.org/

・Classic(8M)
ブロックサイズを8Mに拡張する。Bitcoin Classicと呼ばれている。

・2M+Segwit
ブロックサイズを2Mに拡張してSegwitも同時に実装。

・Extend Block
データを収納していたブロック内にはデータを収納せず、他の場所でデータを保管する。
ブロックにはそのデータ保管先の場所(名称、リンクなど)を保管する。

・Spoonnet
内容はまだわかっていません。